光脳機能画像法の発見から
COEの発見へ

14歳から脳を鍛える方法を知りたかった私は、
人体に害を与えずに脳のはたらきを観察できる方法として
1991年、近赤外光を使って、脳の反応を見て画像化(イメージング)する方法の原理を発見しました。

これが今、世界中に広まっている通称NIRSの誕生です。

この方法が捉えているものは、血管の中のヘモグロビンです。
酸素を運ぶ運搬役のヘモグロビンです。
ヘモグロビンには酸素と結合しているものと、酸素を持っていないものがあります。
計測している場所で、これらのヘモグロビンがどのくらい増えたり減ったりしたのかを
見ることが出来るのがこの方法の特徴です。

もう一つの大きな特徴は、子どもさんでも患者さんでも、もちろん健康な大人でも、痛みもほとんどなく、普段の姿勢で検査することが出来ることです。

COE検査の誕生により、いままで分からなかった事実をつかむことが出来ました。MRI鑑定とあわせて、教育やリハビリに効果的に用いることが出来ます。(事例集はこちら

脳血流を計れば本当に脳のはたらきが分かるか?

私はアメリカでずっと研究し続け、ある答えを導き出しました。
脳血流というのは、血液の流れです。
その血液の流れに、本当に脳が働いた情報がのっているのかどうかが問題です。

従来のNIRSでは、静脈成分と毛細血管成分をわけることなく流れる血が増えたか減ったかを主に検出してしまいます。
今、巷を騒がせている脳の話も、この脳静脈の血流から得られた結果をもとにしています。
でも、静脈は働いたあとのヘモグロビンを運搬するだけの管ですから、脳血流を指標にする限り、
そこの場所が働いたかどうかというのは、直接的には計ることができません。

脳の静脈の反応は脳外の反応で、
脳機能反応とは呼べないことに気がつきました。(講演資料PDF)

そこで私は、脳血流ではなく、脳酸素交換に着目し、酸素交換の方程式化(PDF)に成功しました。

これが、COE(脳酸素交換マッピング)の誕生です。

COEは、ヘモグロビンが酸素を細胞に渡す、毛細血管での変化を観察します。
まさに、脳が働いて、細胞に食べられたお助けマンの酸素か?
それとも、脳が働かないで、酸素がお助けマンにならないでそこを素通りしたのか?
これを区別して、脳が何に対して、どんな風に働いたのかを観察する方法です。

COEとは?・・・続きはこちら




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